小沢氏、共同資産不記載 土地とホテル 公表義務に抵触も(産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長が昭和50年に共同購入し、現在も所有する東京都中央区の土地と建物が、衆院選終了後に衆議院へ提出する資産等報告書に記載されていないことが31日、分かった。衆院は過去7年間の報告書を保管・公開しているが、この資産の記載は一度もなかった。国会議員資産公開法では、議員が保有する不動産などの資産を公表することが義務付けられており、同法の公開義務に違反する可能性がある。秘書らによる政治資金収支報告書の虚偽記載事件に続き、小沢氏をめぐる不透明な不動産取引が改めて浮き彫りになった。

  [表で見る]小沢夫妻の総資産19億円、預貯金は今回もゼロ

 登記簿によると、小沢氏が共同購入していたのは、中央区勝どき2丁目の土地(持ち分2460分の1)と、ビル(地上15階、地下2階建て)の会員制ホテル部分(持ち分1560分の1)。都営大江戸線の勝どき駅前交差点近くで、ビルにはホテルのほか飲食店などが入居している。地元の不動産関係者は「古い物件だが管理が行き届いている。この地域は銀座まで徒歩20分で人気は高い」と説明する。

 管理会社などによると、このビルの8フロア分(計304室)は会員制ホテル。計1560口の共同所有物件として分譲され、現在は1口80万円以上で取引されているという。

 所有者か所有者の紹介者は、1泊約2千円(シングル料金)で宿泊できる。関係者によると、このホテルは政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で起訴された小沢氏の元秘書、石川知裕衆院議員が頻繁に利用していたという。石川議員は産経新聞の取材に対し、「よく利用していたのは事実」と認めている。

 資産公開法は選挙年に「資産等報告書」を、それ以外の年は新たに資産を取得した場合に限り「資産等補充報告書」を、それぞれ所属する議院に提出することを義務付けている。しかし、この資産は小沢氏が提出した平成15、17、21年分のいずれの報告書にも記載されていなかった。衆院事務局の担当者は「共有資産も記載すべき資産に当たる」と指摘している。

 衆院事務局によると、記載漏れに罰則はないが、悪質な場合は政治倫理審査会で登院自粛などを勧告できるという。

 また、法人格のない資金管理団体が所有する資産は、代表者の個人名で登記されるケースもあるが、この資産は15年以降に提出された小沢氏の資金管理団体「陸山会」の政治資金収支報告書にも記載されていない。

 共同購入した経緯などについて、産経新聞は再三にわたって小沢氏の事務所に取材を求めたが、「担当者が不在」として、31日までに回答はなかった。

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